あけぼの農園てどんなとこ?
(木曽街道六十九次 美江寺 歌川広重筆)
今から約 400 年前、時の将軍・徳川家康によって江戸を中心とした幹線道路「五街道」が整備されました。 その五街道の一つが中山道、道中の 69 を数 える宿場の総称を「中山道六十九次」と呼ばれています。その一つ 「木曽街道六十九次 美江寺」に江戸末期から続く富有柿の歴史 柿が描かれています。
(指定天然記念物 富有柿原木)
あけぼの農園の直ぐ近くの場所で、江戸時代末期から柿作りが盛んだっ たことを物語っています。 あけぼの農園はこの地で約 50 年にわたり富有柿の栽培を行う農園です。
安全で安心して食べてもらえるように、性フェロモン剤(害虫の発生を阻害)を使用して岐阜グリーンに取り組み農薬の使用回数を減らしております。また堆肥等を使用した有機栽培に取り組んでおります。
(カートによる除草)
(岐阜グリーンに準じたステレオスプレーヤーにより防除)
岐阜県は夏はとても暑く、真夏には 40℃近くまで気温が上 がりますが、その炎天下の中でも草刈りをし、除草剤は一 切使用せず、木に優しい栽培に取り組んでいます。 40 年以上にわたる有機肥料を使用し極力自然の ままに近い栽培を心掛けています。
(超低樹高栽培の圃場)
超低樹高栽培で枝を上ではなく横に伸ばす栽培を目指した剪定をしているため、日当り・風通しがとても良く、木が生き生きと育ちます。 そして、150㌃の広大な柿畑で木の植付本数を少なく制限し、木々の植付間隔を広くしているので、土壌養分が十分に果実 にいき届き、甘い柿が育ちます。
(柿女子会の皆様のお手伝いで摘蕾 / 摘果)
実る果実の数を制限 柿の摘蕾 / 摘果 一つ一つの果実を大きく、より多くの養分がいき届くようにするため、 蕾を取って数を減らす作業『摘蕾 ( てきらい )』を 5 月から 6 月に行い、 木に実る果実の数を制限します。取りすぎると収穫量が減るリスクがありますが、あけぼの農園では一般的に取る数よりも多くの蕾を取って、 大きく甘い柿づくりを心掛けています。
(摘蕾、摘果にひき続き柿女子会の皆様と収穫)
そして10月の早生富有柿、太秋柿からスタートして11月から12月の間の富有柿の収穫シーズンをむかえます。神様がくれた食べ物と呼ばれる柿の中でも王様と呼ばれる富有柿、ビタミンCが豊富で ( みかんの約2倍 )、タンニン、ビタミンK・B1・B2、カロチンなど多くの成分を含んでいます。栄養価がとても高いスーパーフルーツです。
3 代目あけぼの農園代表 杉山千保子
あけぼの農園(旧すぎやま農園)では 3 代にわたり富有柿の 栽培を行ってきました。 このたび国の認定農業者をうけ、杉山千保子があけぼの農園 (旧すぎやま農園)3 代目代表を引き継ぐことになりました。 また 3 年後の 2024 年には法人化を計画し経営計画を策定しました。
手間をかけた分、甘く、みずみずしく美味しい柿が育ちます。 私は嫁いでくるまで柿はそんなに好きではありませんでした。しかし富有柿 を食べてみたら、、、、、、、。 ビックリするくらい美味しくて柿に対する価値観が180度変わりました。 今は、夫と頼もしい仲間たちの柿女子会の皆様とで農園を受け継いで代々守り育てたこの柿の木とともに、世界にこの美味しさを発信していきたいと考えるようになりました。 2021年に農園を受け継ぎ、あけぼの農園と改め、代表に就任し世界に通じる美味しい柿を生産、販売 して行きたいと思います。